愛してるの一言で。
「いてぇーな....なんだよ....」
重いからだを無理矢理起こし
腹部をおさえた。
「つめてェな〜
陸ちゃんを待ってあげたんじゃんよ。
もう放課後だっつーに、
不良の鏡だなぁ?サボリ君」
伸也はドカッとベッドに豪快に座った。
「不良の鏡はお前だろ。
この補導何万回男。」
俺はベッドに座ってる伸也を
手で思い切り押してベッドから出て行かせようとするが、喧嘩屋の伸也の筋肉と体力に勝てるわけもなく押すのを諦める。
「ま、帰ろうぜ」
「俺の荷物は」
「あ?知らねーよ」
「もってこい。俺は病人だっての」
俺は伸也の横顔を睨む。
その視線に気づいた伸也は
舌打ちをして立つと「コーヒーな。」と笑って保健室を出ていった。
「誰が奢るかバーカ」
釣られて俺も笑った。