愛してるの一言で。
「....わかんねぇよ」
ドスッ!と勢いよく
伸也は黒のゼブラ柄のベッドに座り込んだ。
俺は何も言わない。
言うことがない。
俺は自分の制服のポケットから
携帯を取り出し先ほど来ていた親からのメールに返信を打とうとした。
「....!」
すると伸也の無駄に男らしく大きな手が
俺の携帯を奪った。
「....なんだよ、返せよ」
俺は溜め息を漏らし
ベッドに座ってる伸也に向き直った。
するとバチっと伸也の赤い瞳と
がっちり目が合う。
赤い瞳は未だ慣れるものじゃない。
何故カラコンなんてするんだろうか。
元々怖い瞳がそのおかげで
より恐ろしく感じる。