愛してるの一言で。
「....しっ親友だから....よォ」
照れくさいのか
伸也は頬をピンク色に染めた。
それがバレたくないんだろう
さっきより倍に睨みが怖い。
でも
それが面白くて
普段見ない必死な伸也を見てると楽しくて
俺は思わず吹き出した。
「テメェ!何笑ってんだ!」
伸也の頬がピンク色から
耳まで....首も真っ赤に染まる。
「アハハッ....!」
「ぶっ殺すぞテメェー!」
そう言って伸也にボカっとほっぺたを
殴られる。軽くだから痛くない。
「....つまり!!俺が言いてぇのは!!
無理すんなってこと!俺様に話せ!って事だよ!馬鹿!アホ!チビ!デブ!」
機関銃のように次々と
言葉が発される伸也に俺はもっと笑いが出た。
「つーかチビとデブは撤回しろッッ!」
「馬鹿とアホはOKなのかよ!」
「ウルセー!!」
いつの間にいつもの
穏やかで
そして賑やかな空気が俺たちを包んでいた。