愛してるの一言で。

芽生え始める謎





~昼休み~




「陸〜1組の奴が呼んでっぞ〜」



「あーい」



1組の奴といえば
顔を見なくてもわかる。



俺は自分の昼飯の
焼きそばパンと持参の水筒を取り出し
廊下へ向かった。



「よォ」




「ふ。やっぱりな」




そこにいたのは予想通り
伸也。





「昼飯....ってもう準備万端かよ!陸!
さすがだなぁ!オイ!w」



そういって笑いだした伸也の頭を
手で思い切り叩いてやった。



「イテッ....テメェ陸!いてーじゃねぇか!!」


「殴ったからな」



「クソッ、覚えてろ!?」



「あいあい。もぉ忘れた〜」



「!?なめんなぁゴルァ!」



「汚くて舐めれるか
臭そうだ。」



「そういう意味じゃねぇ!!!」



俺と伸也が大声でギャーギャー
騒いでると周りの奴らがクスクスと笑い始めた。



伸也は何とも思ってなさそうだったが
日頃目立たない....というか目立ちたくない俺はその場から早く立ち去ろうと考えた、



(屋上だ。)



俺は伸也に背を向け
屋上に繋がる階段へと歩み始めた。




「あっ!コラ!陸!
逃げんのか!?」



バタバタとついてきた伸也は
犬っころに見えた


とか言ったらかなり
怒るだろうな....



そして俺たちは
階段をのぼり、屋上についた。

< 63 / 74 >

この作品をシェア

pagetop