想いの能~チカラ~
ティーパーティーその③
部屋の中にクロードが居る安心感で沢山寝た筈なのに眠くなり、あたしはゆっくりと目を閉じた。
ー翌日ー
部屋でデザイン画を何枚か見ていた。
デザイン画は三枚。一枚目はプリンセスだし、2枚目はAライン、三枚目は前二枚との中間って感じかな?
(プリンセスはなんかあたしが着てるイメージ無いな…。2枚目は…む~配色は好きだけど3枚目の方がデザインが好きなんだよな…でも、それ言ったら失礼にならないかな『任せる』って言ったのあたしだし…。後全部が重そう。ドレスってみんなそうなのかな?)とずっと考えてた。
考えてるのを見兼ねた人は
「こちらの2、3枚目は見た目より軽量です。配色も同じデザイナーでして配色も変えることも可能です」と言われた。
「では、すみませんが2枚目の配色でデザインは3枚目でお願い出来ますか?」と図々しいな、と思いつつ、言ってみた。
「はい。畏まりました。」と言われ、その人の顔もめんどくさそうな顔をしてなかったから安心した。クスッと笑いながら
「ここだけの話しですが、他の顧客の方の中には無理難題な注文をつけてこちらが困ってしまう、と言うケースも有るんです。」と茶目っ気たっぷりに言われてリップサービスだとしても気持ちが救われた気がした。