想いの能~チカラ~
ーsideレイカー
眩しい…朝か。体を起こしたとき左手に違和感があった。
……あ、指輪か。
?!指輪ぁ!!し、しかも薬指…
にゅ、入籍はしたからクロードと夫婦で、夫婦だから指輪を着けるのはおかしくとも何ともないし…
頭の中、こんがらがった…。
低音の空気が震える様な音がした。その先は
「おはよう。レイカ。」ニヤニヤしたクロードだった。
「おはよ。って、クロード指輪!!」ビシッとクロードの目の前に填めてある指輪を見せる。
「ん。お揃い。」とあたしの目の前に出されたクロードの左手には指輪。
「もしかして…これ、イヤだった?」すっ、とあたしの指に填めてある指輪を撫でながらクロードは起きたばっかの掠れた声で言われた。
…い、色気ありすぎだよ!!
「違うよ!!昨日の夜無かったのに起きたらあるんだもん。びっくりしたの!!」おちびちゃんずに悪影響がありそうな程の色気がクロードから放たれていて、あたしは目線をずらして、しかも寝苦しかったのかパジャマの前ボタン上から二つ外されていて余計に色気がスゴい状態。