想いの能~チカラ~
ー夕方ー
会議が(内容は雪奏様方とクロード、あたしでクイーンの討伐の前線に立つことが決まり、他の人はバックアップ。主に市民の避難誘導や情報の伝達など。)終わり、夕食は雪奏様方をお招きしての晩餐会になった。メンバーは王族の皆様とクロード、雪奏様方、あたしとなってやっぱり、と言うか話の中心は日本の事になった。
……まぁ、ここで見聞きしたものは口外しないとお義父様、お義母様(公的な場所以外ではそう呼べ、と言われた。)を 始め、マーガレットさん、クリスくん(義妹、義弟なのに『様』は無いだろ?とクロードに言われた。)もあたしが危惧していたことを分かっていたのか、言わない事を約束してくれた。(メイドたちも主人たちには逆らえないから。)
「冬哉さん以外は皆さん大学生、と言うものですか?」教育に興味があるマーガレットさん。
「はい。」受け答えをしている雪奏様。
「日本は小学校が6年間、中学校が3年間と言う義務教育から高校3年間まぁ、これは出欠日数が足りない場合や、進級する際、学力に問題が有れば留年、と言う形でもう1年同じ学年を繰り返しますが。卒業後、ここからは、就職を始め、私たちの様に大学に進む場合や、もう既に自分の将来が決まり専門の勉強が出来る場所等があります。」ざっくり、と簡単に説明する雪奏様。
「そうなのですか…こう考えるとタイム・エデンはまだまだ、なのですね。レイカお姉様はこちらに来られる以前は自分の将来をお決めになっていたのかしら?」 マーガレットさんがあたしに質問してきた。