想いの能~チカラ~
「はい。調理師免許をとる為に調理師学校に向かって居ました。」小学生の時、調理自習の時に一番上手に出来たって先生が褒めてくれて、それがすっごく嬉しかったんだよね…。
自分で食べてみても美味しかったし、あたしに押し付けた同じ班だった人をぎゃふんと言わせられてスッキリしたんだよね。(サボっていたのを先生にバレてその分の評価は最低だったらしい。…いい気味。喩え失敗だったとしても先生は『失敗は成功の元』って口癖みたいに言ってたから、ある一定の成績は付けてくれたのに。…勿体無い。)
「だからレイカは料理が上手いんだ。」あたしの手料理を食べた事のあるクロードが納得した表情。
「お兄様、ずるいです。私も頂いてみたいです。」?マーガレットさん?
「抜け駆けはだめですよ兄上。」…クリスくん?…なんか、変な空気じゃない?これ。
得意気な表情で
「旦那の特権だ。」と言ってる。(この中で既に籍を入れてることは皆知ってる。)
「でしたら、妹の特権も有りですわよね?」
「それならば、弟の特権も有りですよね?兄上。」おーい。マーガレットさん、クリスくん何を、まさか、あたしに料理を作れということですか…?