想いの能~チカラ~

──あら、どうしたの?敵の反応は無いみたいだけど?

と水龍は目をパチクリさせて言う。

『ごめんなさい。《水》系統も《召喚》も使うのは始めてだからあたしに掛かる負担とかを事前に調べようとなって。』とあたしは無意識に龍語を使っていた。

──そうだったわね。《時雨》もパワーコントロールを最初に練習していたらしいわね。…じゃあ、簡単に説明すると私の力は回復や解毒などの回復に優れているわ。治癒龍に比べれば私はまだだけど。…あと、水も使えるけど、ね。《水龍》なんて言われてるから水なら誰にだって負けないわ。
さて、鈴華。貴女が持つ《重力》《水》そして《契約者》3つの力を持ちながら、キャパに関しては全く問題ないわ。…けど、1つ問題があってね感情が爆発するような事がありそうなら注意して。もし、爆発なんてしたら、この町なんて簡単に廃墟になるぐらいの力を持ってるから。…でも、あちらにいる殿方なら止められるかもね。鈴華、あの殿方と話せる様に出来るかしら?

と言われてあたしは水龍が視線を向けるクロード団長に「水龍が団長に話しをしたい、と言ってるのですが…」と聞いてみて了承を貰って、水龍とクロード団長は一人と一頭で話し始めた。

十数分後、話終えたのか、水龍はあたしにストレスを溜め込み過ぎないこと、一生懸命になるのは良いけど、ムリをしないことなどを話してから水龍は普段いる次元に帰って行った。
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