想いの能~チカラ~
お母さんがいる所に着いたあたしとお父さんは小さいあたしが看板を指差しながら『あれ、なんて読むの~?』とお父さんに言うとお父さんは
『喫茶、flowerだよ。』と答えてくれた。
人が並んで居たからあたしとお父さんも並び、順番が来ると、案内された席に着いた。
飲み物(お父さんはコーヒー、小さいあたしはオレンジジュース)と、クッキーも頼んだ。
頼んだ物が持って来たウェイターにお父さんが
『すまない。このクラスの担任の鳴瀬春華は居ないだろうか?』と聞くとウェイターの人が
『先生?裏方の方に居ますよ。』と答えてくれた。
『すまないが《柊哉と鈴が来ている》と言って貰えないか?』とウェイターに言うとウェイターは『少々お待ち下さいと』言って教室をさん分の1に区切られた所に行くと、お母さんが出てきた。小さいあたしは嬉しくて
『お母~さ~ん!』と言って椅子を降りてトコトコとお母さんに向かってボスっと抱き付いた。お母さんも小さいあたしの背中に手を当ててくれて『鈴華。よく来たわね。お父さんの言うことちゃんと聞いてた?』と言って小さいあたしは
『うん!お父さん走ったら危ないって言ったから本当は走ってお母さんをぎゅ~したかったけど、我慢した。』と誇らしげに言ってる。