想いの能~チカラ~
ーsideクロードー
部屋に入った時からレイカはガチガチだった。
…意識してるから。というのがバレバレ。
ともかく、二人の時間を邪魔されない様に一匹疲れさせるか。…猫じゃらしで遊んでると、レイカはゆっくりだが、力を抜き始めた。…よし。
いっぱい遊んでやると満足したのかキャットタワーの隣にあるシエル用の寝床に入った。
よし。
「レイカ。風呂入って来いよ。待ってるから。」と言うといそいそと風呂の準備を初めてレイカはバスルームへ。…俺はポケットに手を突っ込み、レイカの小さな手でも収まる小さな袋を出した。
「使うか…でも、俺の身分レイカが知ったら…」居なくなるかも知れない。そう思ったらずっと側に置いときたかった。
「………」俺はその袋を強く握り能を使って消し炭にした。…レイカ、俺のことを怒っても良いから居なくならないで側に居てほしい。
上がって来たレイカに入って来ると言いからすの行水並みで上がって来た。