想いの能~チカラ~
「フレアって王家…」何も考えられない。
「……黙っていてごめん。だけどこの事を言えばレイカが離れていってしまうかもしれない。…そう思えば怖くて言えなかった。」
…うそ。信じられない。頭の中がパニックになってる。…強い目眩を感じたと思ったらあたしの意識は真っ暗になってしまった。
ーsideクロードー
レイカが左手で顔を覆う仕草をしたら、フラッとよろけて、レイカを抱き寄せると
「レイカ?」と聞くけどグッタリしていて、
「レイカ!?しっかりしろ!!レイカ!!」とレイカの頬を叩きながら呼び掛けても無反応。…気を失ってる。俺はレイカを横に抱き、レイスの所へ向かった。
ーレイスの診療所ー
診療所に駆け込むと、レイスに事情を話して、看てもらった。
「……まじか。」とレイカを看たレイスが言う。
「レイス。…何か分かったのか?」と言うとレイスはスゴい睨みをきかせ、
「なんで、気づかなかった。」え。レイスは驚く内容を俺に投げつけた。
「レイカ、身籠ってるぞ。しかも双子。」と。