想いの能~チカラ~
「えっと…クロードが王子様で、あたしはクロードの身分を知らないでに付き合っていて、しかもあたしのお腹にはクロードとあたしの赤ちゃん、って事?」と混乱した頭を整理するために俺に確認をとった。
「…そうだ。」頷きながら言うとレイカは
「そんな、無理だよ。別れよ?あたしとクロード、身分が違いすぎるよ…」そう言いながら、レイカは頭を横に振りながらレイカの目は混乱を訴えていた。俺は優しく、だが絶対に離さない様に抱き締めた。
「イヤ!!離して!!」そう言ってレイカは暴れるが、抱き締める力を強くして
「駄目だ。離さない。…こうなるからレイカを妊娠させたんだ。それに、身分違い?バカか。…レイカは新しい属性である重力と今ここに使える人がいない龍の力を持ってる。…召喚の力はこの世界にとって王家よりも身分が尊い存在なんだ。」そう俺が言うと
「なにそれ。あたしの力が欲しくて、わざとって聞こえる。」抱き締めてるから分からないが、レイカの声が怒ってる。
「違う!!レイカが愛してるから俺の身分なんかで離されたく無いんだ。レイカの重荷になるんなら俺は王家から抜けたって良い。」そう言うとレイカは
「うそ。クロードは前、『妹と弟がいる』って言ってて、それってつまりクロードは嫡子何でしょ?…簡単に言わないで。」そっか。レイカも嫡女だから家を継ぐ事の大変さを知ってるんだ。