別れてやるから、目を覚ませ。
そして、俺は葉瑠の肩を掴み揺さぶる。
「...なぁ、何で別れるなんて言うんだよっ?
俺のこと好きじゃなくなったのか?
それとも、好きな奴でもできたのかよ!
...............なぁ!理由を言えよ!葉瑠! 」
それでも葉瑠は顔を俯かせて黙りこむ。
「....なぁ...葉瑠...俺は別れねぇよ...?」
そう言う俺に、とどめを刺すように葉瑠は言った。
「...別れたいの...蓮とはもう一緒にいたくない...
お願い...別れて.....」
そう言って立ち上がった葉瑠は部屋を出た。
そして、玄関のドアが閉まる音がした。