お菓子よりも甘く



...直球すぎるぜ、二尾君


言われた時のことを、思い出す

あんな臭い台詞を吐けるだなんて
あの人は実はタラシなんじゃないかとも
一瞬思ったけれど



夕日よりも、遥かに
二尾君の顔が真っ赤っかに染まってて

この人、言い慣れてねえな、なんて

冷静に分析する一方で


 ひゃい...


なんて、間抜けな声で
返事をしてしまった私は


ちょうど来たバスに即座に乗って
現在に至るわけです

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