お菓子よりも甘く


『この調子で明日もテスト頑張ろうな』


抱きしめられない代わりに
あの子の頭を撫でてみる

さらさらと、
綺麗な黒髪が指の間から逃げていく


『う...うんっ』

両手で小さなガッツポーズをして

よーしやるぞー

と小声で呟いた夢野さんは


可愛すぎて、どうしてやろうかと
数分俺を悩ませるには十分だった

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