お菓子よりも甘く
赤の絵具をぶちまけたように
空が朱く染まる頃
バス停で、2人でバスを待っていた
『...あのさ、これ』
「えっ」
ビニール袋の中には
「た、大量の...駄菓子...!」
『昨日渡せなかったし...上乗せ』
「え、こんなに...?
二尾君は、食べないの?」
『昨日、夢野さんに渡せなかった分のお菓子食って...ちょっともういらない』
キラキラ、目を光らせながら
駄菓子の1つ1つを確認している