お菓子よりも甘く
「酢だこさん、ココアシガレット、チロルチョコ、ふぉぉぉっガブリチュウまで...!?」
『......』
「わぁ、家に帰ったらどれから食べようかな...やっぱりよっちゃんイカからかな」
『...っく、くくっ』
子供のように...っていうかまぁ、
外見はほぼ子供だけど...
お菓子を見ただけでこんなに笑顔になる人は、少ないんじゃないだろうか
...可愛いにも、程がある
「!?」
『...すまん。喜んでる姿が...
っく、子供みたいで可愛くて...』
吹き出しそうになるのを抑えつつ、絞り出すような声
「ばっ馬鹿にしてらっしゃいますかっ」
真っ赤にしながらむくれたように口を尖らせている夢野さん
『馬鹿にするつもりはねーよ』
綺麗な髪を、サラサラと
軽く、優しく、撫でていく