お菓子よりも甘く

「...バス、来たよ」

『えっ...あ、
私の乗るやつだ...ありがとっ』

「...あぁ。気を付けて帰れよ」

『うんっ二尾君もね!』


バスに乗り込む。

左側の座席に座って、
少し二尾君に手を振る


「発車します
お掴りください」


運転手さんが言うと
バスが揺れながら、進みだす


...笑って、たな...


数分経つまで、私の胸の動悸は
大人しくはしてくれなかった

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