お菓子よりも甘く

誰かにぶつかってしまった

その拍子に尻もちをついて
お尻が少しジンジンした


あー、前にもこんなことがあったなーって

考えながら、ぶつかった人を見ると



「大丈夫?」

『...っ、だ、大丈、夫』

同じクラスの、板野君


「立てる?はい」


差し出されたのは、
板野君の右手


『ヒッ......っや、
1人で立てる...から』

「そう...?
そうは見えないけど」


怖い


久しぶりの恐怖心が
私の中に溢れ出してくる

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