お菓子よりも甘く



身体が震えだす


1人で立つことも
出来なくなってしまっていた


「保健室行く?顔色悪いよ」

『...ゃ、いい、です...』

見ないで

「駄目だよ、なんか震えてるしさ
俺に捕まってくれていいから」


無遠慮に、私に向かって伸ばされる板野君の手



やめて、お願い
嫌だ、怖い


思わず、目を瞑った

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