お菓子よりも甘く




「...大丈夫か」

『...っう、ん...』

「大丈夫には、見えないな」


とりあえず、学校を出て
近くの公園のベンチで休む



「落ち着くまで
ずっとこうしてるから」

『あり...が、と...』


絶え間なく、二尾君は私を撫でてくれる


震える体も、落ち着いて
冷静になった私の目に映るもの


『...う゛っ!?』

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