お菓子よりも甘く


しっかり、お腹にも腕を回されていて

力の込められたその腕は
女の私がかなうわけもなく


......動けません



『...あの、退くから...
腕、離してくれても...?』

「.........」


んん!?
ずっと微笑んでいて優し気な二尾君だけど...


その笑み、ちょっと、
黒い...っていうか...

意地悪な、顔だ......?


「離れて、いいの?」

『っひ......!?』


みみみみみ耳元で!!!
低い心地いいような声で!!!
囁かないでっっっっ!!

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