お菓子よりも甘く

「美香に言おうかとも思ったんだけど
あいつ少し正義感強すぎるだろ?もし反対されたら、絶対美香も両親と喧嘩するだろうし」

『それで、俺か』

「そそ、その点遥斗は冷静だしな
あと、もう1つお前に言った理由があってだな」

『...なに』

「千代の親戚がお前の高校に居るらしいんだ
もしかしたら、知り合いかなーって」

なるほど、それで

『へぇ...それで、
親戚の名前は?』

「あぁ、確か.........
黒野...いや違うな...二野...いや...」


もしかして忘れてんのか?

『.........』

「待て!今確認する!」

俺の怪訝な表情を読み取ってか、
急いで携帯で何かを確認する

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