お菓子よりも甘く
『...先輩には、告られたけど』
「うえ゛」
うわ、泣きそうになってる
可愛い
『...断ったよ』
「...あ、そうなんだ...」
なだめるようにまた
夢野さんの頭を撫で始める
「...なーんだ...」
『ん?』
「二尾君と先輩、
付き合ってるのかと思ってて...
メールもしちゃダメなのかなって...」
まさかそれで...
メール返ってこなかったのか...
『...仮に先輩と付き合ってたら
夢野さんとこうして会ってないし』
「...あれ、そういえばそっか」
『意外と一途なんすよ』
「ふへっなにそれ」
冗談だと思われているようで
クスクスと囀るように笑っている
...冗談じゃあ、
ないんだけどなあ