お菓子よりも甘く








『あっいた!』

「...瑠々」

『あ、あのねごめんね!
日直の仕事終わってなくて...』

「...ん。待ってる」

『ごめんね、急いで終わらせる』

「いいよ。ゆっくりで」


わしわしと頭を撫でられる


「ちゃんと待ってるし
自分のペースでやりな」

『...分かった』

「ん」



...またそうやって笑う
余裕の表情。

遥斗君が笑うっていうだけで
私はこんなにも胸がざわつくのに

...落ち着かないなぁ

誰かに、好かれるのって。



『じゃあ教室戻る!』

「行ってらっしゃい」



< 417 / 668 >

この作品をシェア

pagetop