お菓子よりも甘く
「ほら遥斗、
もう日が暮れ始めてんぞ
さっさと瑠々ちゃんを
自宅まで送ってこい
そして週末また呼びなさい」
『言われなくてもそうするわ
絶対家には呼ばねぇ
姉貴が居る限り呼ばねえ』
「あ?何、姉貴に逆らおうっての」
『うるせえ邪魔すんな』
「おーおー若いねー」
『...』
疲れる
『瑠々、行くぞ』
「...う、うん」
瑠々を帰すために
部屋から引っ張って連れ出す
「あ、瑠々ちゃん」
「はい?」
「バカな弟だけど、よろしくね」
ニヒッと笑う、姉貴
「...は、はい!」
真っ赤になりながら、
それに瑠々が答える
「また来てねー」
『来させないっつーの
瑠々行くぞ』
「う、ん、お邪魔しましたっ」