お菓子よりも甘く
「瑠々」
『はい』
「歩く度に落ち葉を踏んで
音を鳴らして遊ぶのはやめなさい」
『ごめんなさい
でも止められません』
パリッカサッと
軽快な音を立てて割れる
乾燥した落ち葉
それは一度聞くと癖になって...
なかなか、止まらない
「...子供」
『な、な、なんだとー!』
「くくっ...だってそうじゃん」
『私はっ子供じゃないですっ』
「いやどう見ても、
いいところで中学生だわ」
『15歳ですー』
「13にしか...」
『聞き捨てならないっ』