お菓子よりも甘く

弟の、輝樹だった
2つ年下の、中学2年生

昔からシスコン気味で
なにかと私と話したがる


「姉ちゃん!
この紙袋と菓子の箱...なんだよ!」

『何って...、はっ!?』


二尾君から貰った紙袋とチョコの箱
捨てるのがなんだかもったいなくて、机の引き出しにしまっておいたのに...


『...勝手に引き出し開けたでしょ!』

「いいじゃん別にー
それより、なんで俺にチョコくれなかったんだよぉぉぉぉ」


大げさに膝から崩れ落ちる輝樹

姉弟揃って、甘いもの大好きな私達


『あーんなに高くて美味しいもの、
輝樹に分けるわけないでしょっ』

「俺も食べたかったあああ
酷いよ姉ちゃん!!」

『ちょっと!抱き付かないで!』

クーラーをつけてるとはいえ
暑いのには変わりないんだから!

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