お菓子よりも甘く


驚愕のためか、
一瞬で涙が引っ込んだようで




『...嫌だったか?』

「.........ううん」

途端に瑠々の顔が赤に染まる


『...っく、そうか。
もっとしてあげようか?』

「...もう、おなか、いっぱい」



ぎゅーっと
その真っ赤な顔を、俺に隠すために

俺の体に抱き付いてくる




『...あー。可愛い』

「.........うるさい」

『そんなこと言ってると
もう言わなくなるぞ』

「...それは、やだ」

『............可愛い』

「うーるーさーいー」





今日、ようやく

本当の意味で、
瑠々と付き合うことが出来たと思う


これからも瑠々が不安に思ったり
過去に苛まれることがあると思う


けれど、俺はそこも含めて
瑠々を好きで居続けたいと思う






『好きだ、瑠々』

「...ん、私も。遥斗君が好き」




俺は、瑠々の彼氏だから。


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