お菓子よりも甘く





「...は?嫉妬?」


ぽかん、と
拍子抜けした感じで
聞き返してくる



『だっだからっ
最近、っていうか文化祭が終わってから遥斗君、すごく告白されてるしっ彼女いるって言ってるのに!彼女私なのに!モテてるし!今日だって、遅くなったの、また告白されたんでしょ!もおお!彼女はわーたーしー!遥斗君は私のなんだよーー!!!』




ありったけの思いで
近所に響き渡る程に、
ぶちまけてしまった...






「.........」


何も言わず、
遥斗君は見つめてくる


『...な、なにさっ
どうせめんどくさいよっ
どうせヤキモチ妬きだよっ
すみませんねー!こんなんでー!』




もう、ヤケクソだ。


嫌いになられようが、
呆れられようが、
もういいや



本音、全部、言いました。




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