お菓子よりも甘く



ー次の日ー







「はあ...」


『どうした?』



学校の放課後。

瑠々とゆっくり話せる、
空が茜色になってくるこの時間


空き教室は静けさに満ち
誰もいない教室から

校庭で練習に励む運動部の声が
うっすらと耳に届く、そんな時間


面倒な学校も
この時間のおかげで頑張れる



いつもなら、
瑠々が沢山俺に喋ってくれて
その相槌を俺が打って過ごすんだが



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