熊と狩人
その後、狩人は、森でのふるまい方をじっくりと教わり、狩猟の仕事を一人前にこなせるようになった。
熊と狩人はとても気があい、教えが終わったあとも親しくつきあうようになった。
狩人は森のそばに家を建て、そこで妹といっしょに暮らすことにした。そうすれば、いつでもすぐに熊に会えるからだ。
熊は、川の上流にある洞穴で、おとなしい雌熊といっしょに生活をしていた。狩人はその雌熊とも仲良くなった。
小さい妹は、最初は怖がっていたが、数ヶ月もすると、熊の背中に乗って遊ぶようになっていた。