MAGIC OF FRIDAY
「別れるって言っても、俺たちただのセフレだろ?」
これは夢か現実か、わからないわけではない。
ただ私はきっと――現実だと思いたくないだけだ。
勝手に私がおぼれてただけ。
そんな現実を受け入れたくなんか、ない。
「…………つけなきゃよかった」
最後に彼の口から出た言葉は、それだった。
謝罪の言葉でも、慰めの言葉でもなく
ただの自分への後悔を謳った言葉だった。
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