ピースオブメモリーズ
「なんで、そう思うんだ?」
私は少し考えた。
夢のこと言ったら絶対変に思われる。
だから、曖昧に返事をした。
「そんな気がした。」
「……!!」
結城は目を見開いた。
そして、何かを言おうとして、口を閉ざしてしまった。
「ねえ。来た?」
しばらく考える様な仕草をして、言った。
「細かい事は、俺から言うことじゃないと思う。」
「………うん。それで?」
「ただ、それを聞いてちょっと安心した。」
そう言って、微笑した。
そして私の頭に手をポンッ置いて、ドアを開けた。
「じゃーな。」
静かになった部屋で、しばらくぼーっとしていた。
顔が熱い。
きっと、疲れたせいだ。