ピースオブメモリーズ

「あの‥‥さ」



「ん?」




ずっと心のどこかで何かが引っかかっていた。




首に巻いたタオルを見つめながら、思い切って言った。







「私、高校前半から前の記憶ないんだ。」






「‥‥おー。」







「あんたと知り合いだった頃、私何て呼んでた?」








「‥‥‥!!!」





結城時雨は目を見開き、顔をしかめた。




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