愛しいカタチの抱きしめかた
わたしは、本当になんでこんななんだろう。
なんで、こんなに馬鹿なんだろう。
きっと、分かっているようなことも、実は何も理解などしていなくて……毎日はそれなりに過ぎていってくれるから、それで良しとしていたんだ。
だって、そうじゃなければ、わたしは百瀬の普通を、もう少し真剣に考えてた。
百瀬が変わらないでいてくれるのは、どこかで百瀬はこういうふうな人だと思っていたから、わたしは……。
少し考えれば答えは簡単なこと。
だけどわたしは考えていなかった。
いつも、わたしは物事が過ぎてから理解する。
百瀬のことも、それを真に知って後悔するのは、もう少し先のこと……
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2ー3・曇天の
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