小さな恋の物語

おじさん

はっきりいって僕はずっとショーウィンドウに飾られていたからあまりきれいじゃない

買うなら中にあるきれいな仲間たちのほうがいいはずなのに

なぜかおじさんは

他の人形には目もくれずショーウィンドウを指差し

『あの人形をください』といった






僕はおじさんの人形になった





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