メガネのヒメゴト
「メガネしてやるの?」


「いいじゃない。いつもと違うほうが、燃えるじゃないの?」


風呂上がりで腰にタオルを巻いたまま、彼は寝室に入ってきた。


彼が部屋の明かりを消すと、わたしはベッドに横たわりながら、脇に置かれたテーブルライトをつけた。


そのまま彼はわたしの上にのしかかり、穏やかでやさしい表情を浮かべた顔がわたしに近づいてきた。


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