メガネのヒメゴト
この状態で日常生活を送ったらどうなるんだろうと疑問に思った。


彼が仕事にいって誰もいなくなった空き時間を利用して、儀式にとりかかった。


赤ブチメガネを通して、右手のリングをまじまじと見つめてみた。


流れる時間をゆっくりとさかのぼっていく。


目の前に現れてくるのだ。


メガネのレンズを通して、あの頃のことが。

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