恋って言うから愛に来た。





「なに?」





「行ってないの?大和のところ。」





時計を見るともう3時を指していた。





「うん。」





「私さ。玲奈がどんな決断をしようと玲奈の味方でいるって言ったじゃん。それはもちろん嘘じゃない。でもね?玲奈には後悔してほしくないの。」





「後悔?」





「そう。今、大和に会いに行かなきゃ玲奈は後悔する。絶対に。」





紗季はなんでそんな言い切るんだろ。





私のことなんてほっておけばいいのに。





「玲奈。会いに行くのは負けるってことじゃないよ?会いに行って玲奈が今思ってること、今まで辛かったことをぶつけてきなよ。それでも分かってくれないようだったら玲奈からフってやりな!」





紗季の気持ちは痛いほど伝わってきた。





私のことを思って言ってくれてる。





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