恋って言うから愛に来た。
「ちょっと大和聞いて...
ギュッ
え?私、大和に抱きしめられてる?!
予想外の展開に頭が回らない。
「ごめん、玲奈。不安にさせて。俺、そこまで玲奈が不安になってるなんて知らなかった。今まで俺が何もしなかったのは全部、玲奈に嫌われたくなかったから。」
え...?
どーゆーこと?
「好きって言わなかったのは照れ臭くてさ。電話もデートの誘いも俺どうしたらいいか分からなくて。こんな女々しいところ玲奈に見られたら完全に嫌われるの思って。それにキスしたら歯止めが効かなくなって怖がらせてしまいそうで。」
...そんなこと思ってたの?
「ねぇ大和。私は大和のどんな姿を見ても嫌いになんてならないよ。私の好きはそんな軽いものじゃないもん!」
私は腰に手を当てて威張って言った。