夏の短編【2作品】
「あー、あちい」


東雲くんはバスケのTシャツを捲り上げて、お腹にパタパタ風を送っている。


隙間から見える筋肉が引き締まっていて、目のやり場に困ってしまった。


「なに先輩みてんの?やーらし」


「み、みてないから!」


「ははっ」


目を細めて白い歯を見せる東雲くんをみると、やっぱり年下なんだなって思う。
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