夏の短編【2作品】
楓芽が私に話しかけてくる。


「っ……おはよう」


「ぼーっとしてたけどどうしたの?」


少しからかうような声色で言われて、頬が赤くなるのがわかった。


「し、してなかったよ」


「うそつけ」


ふわりと微笑む楓芽はやはり誰よりもかっこいい。


いつかこの思いを伝えたいななんて、自分の席に座りながら思っていた。


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