夏の短編【2作品】
「まあ…楽しみたいとは思う、けど」


「どうしたら楽しめると思う?」


「ええと、友達と遊んだりすれば楽しめるかな…」


「他には?」


「他には、恋人がいたりだとか…」


いつもとは違い、切羽詰まったような口ぶりに私は素直に質問に答える他なかった。


「そ、それよりどうしてそんなこと聞くの?」
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