監禁という名の愛し方
じゅんちゃん…
じゅんちゃん…
「い、るよ」
わたしはじゅんちゃんが大好き
じゅんちゃんが、大好きなの
「いるのか…
じゃあ、俺とは付き合ってくれない?
俺、琴が好きだから
付き合ってほしい」
…え?
いま、なんて?
付き合う?
わたし、じゅんちゃんが好きっていったよね?
なのに
なんで?
「付き合ってくれたら俺、立ち直れる
もう泣かない
…って、中3になって泣かないなんて変だな
けど…
琴、好きだ
付き合ってくれ」
…今ここで断っちゃったら…
れんくんは、明るい子に戻るのだろうか
戻れるのだろうか…
もし戻れなかったら
わたしのせいだ…
「う、ん
いいよ…」