つかむ、その手。

こういうときのあおいは
医者の顔で....普段とは違うから

逆らえなくなる



「....あ~....こりゃ上がるかな....」


画面を除き込みながら
あおいは呟く


『そんな?』


わたしが体温計に手を伸ばしかけたところで
ピピッ、と鳴った


「....ん~....様子見、だな」



ほれ、と見せてくれた体温計には
7ど5ぶという数字
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