つかむ、その手。

微熱じゃん、なんて思った
けど、そう思っていつもえらい目にあう



「ん〜とりあえず遅刻にしよっか
....お友達とお話あるんでしょ?」



なつきがエプロンで手を拭きながら
わたしとあおいのとこへ来る



『....うん、紗理奈と....』



家で、誰にも愛されないのを一人で我慢してた
紗理奈からのSOSだから、



『....紗理奈から、頼られたからね』



一人がつらいのだって、
誰からも愛されない悲しさだって、





わたしが1番分かってあげられるから








< 151 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop