つかむ、その手。
微熱じゃん、なんて思った
けど、そう思っていつもえらい目にあう
「ん〜とりあえず遅刻にしよっか
....お友達とお話あるんでしょ?」
なつきがエプロンで手を拭きながら
わたしとあおいのとこへ来る
『....うん、紗理奈と....』
家で、誰にも愛されないのを一人で我慢してた
紗理奈からのSOSだから、
『....紗理奈から、頼られたからね』
一人がつらいのだって、
誰からも愛されない悲しさだって、
わたしが1番分かってあげられるから