つかむ、その手。

話したいとは思ってて....でも
タイミングがなくて....


その繰り返しだったのに
たった今、望んでたタイミングがきた



「来ても眠そうだし....」


それに、と続けられる


「明らかに痩せたよね」


紗理奈も気づいてたらしく、
横井の言葉に頷いている



「うちらじゃさ、頼りない?」


紗理奈の不安げな顔が見てられなくて
思わず俯く


違うんだよ、....違う


『....負担にさせたくなかった』


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