君のとなり
瞬くんの優しさが心地よくて
「うん、ありがとう」
そう言って瞬くんに微笑んだ
「瞬くん、あのね、病気のことはコウには言わないで」
「え?でもそしたらあいつは凛のこと誤解したままだぞ?」
それでいいの
「でもそれじゃ凛、お前が…」
「もし私がコウに病気のことを伝えたらきっとコウはもっと苦しむ」
「凛…」
「もしかしたら自分も死ぬとか言いそうでしょ?」
「……」
「私はコウに幸せになってほしい。」
「…」
納得いかないような顔
瞬くんはいつもそう
「わたしにいつも優しいよね」
私は笑顔で言った
「瞬くんはいつも私の事心配してくれる。お兄ちゃんみたいな大切な人」
そう言うと瞬くんは切ない顔をして
「凛以上に大切な奴なんていないよ」
強く抱きしめた
キーンコーン…
「あ、もう授業はじまっちゃう!」
じゃあね!って言って教室に戻る